おすすめの開成模試
 

難関校受験生の多くは塾の通常模試に加えて、個々の難関校に特化した学校別模試を受験します。私も家庭教師で指導している難関校受験生には、他塾のものも含めて積極的な受験を勧めています。特に首都圏の男子最難関校を目指している受験生の場合、比較的早い時期から開催されている開成模試を受験することが多くなっています。

一口に開成模試と言っても塾によって特徴や傾向があり、模試としての信頼性にも差があります。また、普段通っている塾の授業と(他塾の)開成模試の日程が重なった場合には、塾を休んででも開成模試を受験した方がいいのかなど、判断に迷われる方もおられます。

私が特に信頼性が高いと判断して生徒さんに受験を勧めているのは、サピックス、グノーブル、希学園の開成模試です。この3塾の開成模試は、多少無理をしてでも受験する価値があると思います。

サピックス・開成模試の最大の特長は「圧倒的な受験者数」で、2020年11月の開成模試では920名(本番受験者1051名の約88%に相当)が受験していました。問題の質や難易度も適正で、総合的に判断して最も信頼性の高い開成模試と言えます。ただ、実施時期は6年後期の2回(9月、11月)ですので、早い時期に実力を確認したい場合には他塾の開成模試を利用する必要があります。

グノーブル・開成模試の最大の特長は「本番に近い日程で、信頼性の高い開成模試を受験できる」ことです。2回目のサピックス・開成模試は11月に実施されますが、実際の入試本番(2月1日)までの期間は意外に長く、その間に状況が変化している可能性もあります。グノーブル・開成模試は受験者数が少ないことは難点ですが、12月20日前後に実施されることに加えて、問題の難易度も適正ですので、開成受験生の最終調整として非常に有用です。

希学園・開成模試の最大の特長は「問題の難易度が入試本番に近い」ことです。実際の開成入試の算数の受験者平均点(2015~2021年の7年間)は85点満点で46.7点ですが、開成模試の多くは受験者平均点が20~30点台で本番より低くなっています。受験者平均点が25点を切る試験での結果は参考にならないことも多いのですが、希学園・開成模試の受験者平均点は他塾に比べて入試本番に近くなっています。グノーブル・開成模試以上に受験者数が少ないことは難点ですが、6年前期(5月、8月)に実施されますので、比較的早い時期に実力を確認することができます。

この3塾以外では四谷大塚や浜学園の開成模試も受験する価値があると思いますが、塾の授業と日程が重なった場合には、個人的には無理をして受験することはお勧めしていません。

開成模試について塾別に比較しましたが、桜蔭や麻布など他の学校については少し事情が違ってきます。ただ、受験者数、問題の難易度、実施時期といったポイントは他の学校についても当てはまりますので、よろしければ参考にしてください。