各問題の理解度を4段階で記録する

私は生徒さんに塾以外の課題を進めていただくことが多いのですが、親御さんに進捗状況をお聞きすると「全体の半分くらい終わっている」「ほとんど解けるページもあれば、なかなか解けないページもある」「解けない問題も、解説を読めば大体理解できている」といった報告をいただくことが多いです。

そのような報告でも大体の状況は伝わりますが、具体的な部分は曖昧になっていて、報告を聞いた私だけでなく、親御さんと受験生も正確な状況を把握できていないのではないかと思います。また、受験生自身は「解けた」と思っている問題が、テストに出題されて解けないということもたびたびあります。

 

正確な状況を把握するために私がお奨めしているのは、各問題の理解度を「◎、○、△、×」の4段階で記録するという方法です。

短時間でミスせずに正解できた問題は「◎」と記録します。具体的には、2~3分以内に解けたなら「短時間で解けた」と判断していいかと思います。

正解したけれど時間のかかった問題、解法は正しいけれどミスをしてしまった問題は「○」と記録します。正解しても5~6分かかったとすれば、テストに類題が出題されても短時間では処理できず、結果的に解けないということが普通にあります。受験生自身は「解けた」と思っているかもしれませんが、再現性に疑問があるため「◎」ではなく、1段階落として評価しておく方がいいでしょう。

ミスについては、解法は正しくて凡ミス(式が合っていて計算で間違えたなど)をしていた場合は「○」としますが、その問題のポイントに関わるミスであれば「理解不足」の可能性が高いので、もう1段階落として評価しておく必要があります。

正解には至らないけれど、途中までは合っている(部分的に解ける)問題は「△」と記録します。一口に解けない問題と言っても、手も足も出ない場合もあれば、正解の一歩手前までは解けるという場合もあります。部分的に解ける問題は、復習に際して最も効率的に底上げできるという意味で「伸びしろの大きい問題」でもありますので、完全に解けない問題とは区別して評価しておく方がいいでしょう。

全体的に間違っていたり、取っ掛かりが掴めない問題は「×」と記録します。復習を効率的に行うためには、解説を読んで理解できたかどうかも区別して、解説を理解できなかった場合は「×」の横に(または「×」の代わりに)「☆」と記録しておくことのもいいでしょう。

各問題の理解度を2段階(〇、×)で記録されている親御さんや受験生も多いのですが、そうすると凡ミスによる不正解だった問題(実質的な理解度は99%)と歯が立たない問題(同0%)が同列になってしまい、復習も非効率的になりがちです。必ずしも4段階でなくてもいいのですが、後で見返した時に正確な状況が分かるように記録しておくことをお奨めします。