得意分野の「劣化」に注意する

ほぼすべての受験生にとって、算数の得意分野と苦手分野は存在しています。それは算数が非常に得意な受験生でも例外ではなく、高いレベルの中ではありますが、苦手意識を感じている分野はあるものです。

 

苦手分野がある場合、克服しようとして塾の過去の課題を復習したり、塾以外の教材や個別指導で教わるなど、何らかの対処をしている受験生が多いのではないかと思います。一方、得意分野に対しては、どうしても優先順位が下がってしまい、手つかずの状態で放置してしまう傾向があります。

ただ、注意しなければならないのは、得意分野でも放置していると劣化してしまうということです。

例えば「速さ」が得意で「中学への算数」等の応用問題も十分に解けている場合に、速さは大丈夫(難関校レベルの問題が解ける)と判断して、苦手分野に注力するケースが多く見られます。その結果、苦手だった分野が克服できたと思った時には、速さの実力が落ちている(以前に解けていた問題が解けなくなったり、解けても時間がかかる状態になっている)ということがあります。

大切なのは、放置することで実力は変動しないのではなく、目減りしてしまうということです。仮に実力向上は目指さず、現在の実力をそのまま維持することが目的だとしても、そのためには最低限の時間を割き、メンテナンスはしておく方がいいでしょう。

特に6年後期で得意分野の「劣化」が起こり、その自覚がないまま直前期(さらには入試本番)に突入してしまうことは避けたいものです。受験において、完璧に覚えたり理解したと思っていたことがきれいに抜けていたり、実力が目減りしていることは普通に起こりますので、注意する必要があります。