数学の知識を無理に身につける必要はない

熱心な親御さんから、お子様に数学の知識も身につけさせる方がいい(有利になる)のではないか、というご相談をいただくことがあります。具体的に「この問題で数学の知識が役立つ」というよりは、何となくその方が有利ではないかというイメージを持っておられるのかもしれません。

個人的には、各問題について算数の解法を理解するという前提で、別解として数学の知識(解法)を身につけることは有効だと思います。数学の知識が直接的に活かせることはそれほど多くはありませんが、解法の幅を広げる意味で押さえておく価値はあります。

ただ、あくまで「有利になることもある」程度ですので、算数の解法を理解しない状態で数学の解法を代用したり、数学の知識を習得することに多くの時間を費やすとなると話は違ってきます。それは「算数だから数学の知識を使うのは好ましくない」といったことではなく、単純に効率が悪くなるというのが理由です。

確かに、算数の応用問題で数学の知識が例外的に「ハマる」こともありますが、多くの場合は算数の解法で対応する方が確実です。また、問題集などの解説では基本的に算数の解法を紹介していますが、数学の解法を代用していた受験生は、その解説の内容を理解できなくなる場合があります。

さらに、算数で明らかに役立つ数学の知識は、問題集などの解説で紹介されていたり、塾の難関校対策の授業で教わることが多いものです。しかも、数学の知識のままではなく、算数で使えるようにプロの指導者が加工した状態で説明してくれます。

数学の知識は、積極的に身につけようとするのではなく、あくまで補助的な手段として無理のない形で身につけていく方が効率的です。