計算練習を毎日行う必要はない
 

計算練習は、サピックスの基礎トレや四谷大塚の計算教材など塾の自習内容に組み込まれていることが多く、毎日行うということに疑問を持っていない受験生、親御さんが多いのではないでしょうか。

確かに、計算力の向上・維持のために計算練習は必要です。ただ、その目的が曖昧になってしまい、計算練習を行うこと自体が目的になっている場合も多いのではないかと思います。

計算の技術そのものが十分に習得できていない段階では、計算練習を毎日行うことは有効です。例えば、計算ミスが明らかに多かったり、極端に時間がかかってしまう状態であれば、計算技術に関する能力(正確さ、スピード)を向上させる必要があります。特に将来的に難関校を目指すのであれば、計算練習を毎日行うことで少しでも早く状況を改善していく必要があります。

​一方、計算の技術そのものに大きな不安がない場合、基本的には「計算力を維持すること」が目的となります。例えば、サピックスの基礎トレ1回分を10分で終えて10問中9問正解しているのであれば、計算力をそれ以上に向上させることに時間を費やすより、計算以外の能力を上げることに時間を費やしていく方が成功しやすくなります。そして計算力の維持を目的とするのであれば、週3回程度の計算練習でも問題ないでしょう。

計算練習を毎日行うこと自体が悪いわけではありませんが、真面目な受験生や親御さんほど「計算練習は毎日行わないといけない」という強迫観念から続けているケースが多く見られます。

計算力に関してお子様がどのような状況なのか、また計算練習は何を目的として行っているのかを、改めて考えてみてはいかがでしょうか。