「解けないが解説は理解できる問題」は復習効果が高い
 

算数の問題が解けなかった時に、解説を読んで理解できる場合と理解できない場合がありますが、それを一括りに「解けなかった問題」として処理するのではなく、きちんと区別して対処することをお奨めします。解説を読んで理解できた場合は「△」、理解できなかった場合は「×」という感じで記録しておくのもいいでしょう。

解説を読んで理解できる場合、その問題を解くための前提となる内容は理解できていたり、一度は解けるようになっていたけれど解法を忘れてしまったなど、あと一押しで解ける状態になることが多々あります。そのため、復習にそれほど時間をかけたり努力することなく、効率的に「解ける問題」を増やすことができます。

 

一方、解説を読んでも理解できない場合、解説に原因がある(説明が分かりづらい)可能性もありますが、その問題を解くための前提となる知識や理解が不足していたり、レベルが合っていない(現時点の実力に対して、その問題の難易度が高すぎる)といったことが原因になっているケースが多いです。

そのような問題を無理に復習しようとしても、時間がかかる割に得られる成果が少なく、頑張って勉強したという達成感だけが残る結果になりがちです。真面目な受験生や親御さんほど、そういった問題を何とか理解しようと時間を費やしてしまうことが多いのですが、そのような取り組み方を続けて成功した例は記憶にないというのが正直なところです。

私も受験生から「解説を理解できなかった問題」の質問を受けることがありますが、すぐに理解してもらえる場合もあれば、その問題の前提(1、2段階手前のレベル)に遡って説明する必要があるため相当な時間がかかる場合や、実力的に難易度が高すぎると感じる場合もあります。前者の場合はその場で解説をしますが、後者の場合は解説せず、数ヶ月後に再実施することをお奨めすることもあります。

解けなかった問題については、解説を読んで理解できたかどうかを明確にした上で、理解できた問題は近日中に復習し、理解できなかった問題は先送りする(数ヶ月後に再実施する)という対処法が有効です。やみくもに復習を頑張るというのではなく、「復習効果」という意識を持って効率化を図ることも大切だと思います。