難関校受験生の多くは「作業・読解・数学系の応用問題」が手薄になっている
 

難関校で出題される思考系の応用問題は、次の4種類に分類できます。
(1) 塾で学習する「受験算数」の延長で対応できる問題(算数系)
(2) 主に作業力・処理能力が要求される問題(作業系)
(3) 主に読解力・整理能力が要求される問題(読解系)
(4) 数学的要素を含む問題(数学系)
 

(1)はオーソドックスな応用問題で、基本的には塾で習得する知識・技術を駆使すれば対応できます。このタイプの応用問題が多く出題される学校は比較的対策が取りやすく、入試結果も塾の成績に比例する傾向があります。

(2)は作業(書き出し等)や複雑な処理を、正確かつ手際よく行うことが要求される応用問題で、塾で成績上位の受験生でも苦戦する例が多く見られます。一部の難関校ではこのタイプの応用問題が多く出題され、合否に大きな影響を与えています。

 

(3)は題意の理解が難しい(問題文が長い、内容が複雑、設定が珍しい等)タイプの応用問題で、(2)と同じく成績上位生でも苦戦する例が多く見られます。

(4)は数学的要素を含む(公式等の知識が必要ということではなく、思考の過程が数学的という意味で)タイプの応用問題で、感覚ではなく理詰めで考えることが要求されます。なお、このタイプを多く経験して理詰めで考える能力が上がれば、(1)~(3)の応用問題にも対応しやすくなります。

 

(1)は塾の学習内容について完成度を高めていけば対応できることが多いのですが、(2)~(4)については手薄になっている難関校受験生が多く、実際の入試で苦戦する原因にもなっています。

私は難関校対策の授業で(2)~(4)の応用問題(作業・読解・数学系)を積極的に扱っていますが、そこまでの対策を行わなくても、(2)~(4)の応用問題についてお子様の傾向を把握しておくことは有効です。

 

例えば(3)の応用問題(読解系)が苦手だと感じたら、市販教材(中学への算数など)から長文問題を選んで取り組んでみるなど、弱点をピンポイントで強化していくことができます。逆に「とにかく応用問題が苦手だ」といった感じで弱点を特定できていなければ、状況を効率的に改善することは難しいでしょう。

難関校受験生において作業・読解・数学系の応用問題は盲点になりがちですので、早い時期に応用問題についての傾向を(大雑把でも構いませんので)検証しておくといいかもしれません。