【主な合格校】麻布、西大和学園(地方入試)、函館ラサール

【進学先】西大和学園中学 【難関校対策プログラム】レベル3完了

2019年度の中学受験に臨んだ息子の受験結果は、西大和学園(札幌会場専願)、函館ラ・サール、麻布に合格し、海陽特別給費、西大和学園(福岡会場併願)、西大和学園(東京会場併願)、聖光(1回目)、筑波大学附属駒場、聖光(2回目)には不合格でした。この4月より、息子は憧れの西大和学園中学に進学し、親元を離れ寮生活を始めます。「3勝6敗」という数字から見れば負け越しですが、私達親子は、晴れ晴れとした気持ちで中学受験を終えることができました。それはまさしく熊野先生のおかげだと思っております。熊野先生に家庭教師をお願いする経緯と、中学受験を通して熊野先生にどのようにお世話になったかを以下に記します。

【家庭教師をお願いする経緯】
息子が小学校低学年の頃、私は様々な中学受験関連の書籍を読み漁っていました。当時は息子には筑駒や開成といった最難関校に進んでほしいと考えていました。私が開成中学に不合格だった経験もその思考に影響していたと思います。筑駒開成に合格するためにどうしたらよいのか思い悩む中で、3年生よりとりあえず難関校に強いサピックスに入塾させました。そして新4年生が始まる前、熊野先生の御著書「中学受験を成功させる算数の戦略的学習法」と「算数の戦略的学習法 難関中学編」に出会いました。他の中学受験本と比較して最難関校に受かるためのやるべき課題と時期が明確に書かれてあり、大手塾との併用を推奨する点もサピックス生の息子に好都合でした。熊野先生の戦略通りに自宅で父親が教えることも考えましたが、説明を理解できない息子を怒ってしまい自己嫌悪に陥ることを繰り返していたため、熊野先生に家庭教師をお願いすることにしました。先生の枠が空くまで1年間は予習シリーズを自宅で学習し、新5年生よりご指導頂けることになりました。

【大量の解法インプットと、難易度を意識した解き方の徹底】
熊野先生の受験戦略は、上記の2冊をお読みいただければ理解できると思いますので詳しくは書きませんが、とにかく大量の問題演習(もちろん塾教材以外です)を自宅でこなさなければなりません。それによりたくさんの解法をインプットします。そしてテストの時は、問題の難易度を見極め、易しい問題はしっかり時間をかけて丁寧に解くことを徹底して教えて頂きました。模試の復習の時も正答率の高い問題を落としていないかをチェックし、模試の解き方が適切であったかを御指導頂きました。

【5月の勉強放棄への対応】
6年生の5月末に、息子は「中学受験をやめる」と言って、サピックスや熊野先生の課題を一切やらなくなりました。原因はいくつか考えられます。1つが、5月初めの出来事です。成績が上がらないことで弱気になり「筑駒なんて目指したくない」と言った息子を私が厳しく叱りました。叱るだけではなく「最難関を目指さないならば受験のサポートは最低限にする」と宣言し息子にスケジュール管理を丸投げしました。そのことで息子は孤独になり精神的に追いつめられたのでしょう。不出来な私のせいです。もう1つが、サピックスや熊野先生の課題を一生懸命やっても成績が上がらないことで無力感が強くなったこと。さらに、ちょうど運動会の練習の時期で、体力的にきつかったことなども考えられます。
このような息子に対し、熊野先生は「なぜ中学受験が良いのか」「なぜ大学まで進んだ方が良いのか」を丁寧に説明してくださいました。「この時期になって何を今さら」というような嘲笑する感じは全くなく、ただただ冷静に説明してくださった熊野先生は本当に誠実な先生だと感じました。
また、この時期に課題として取り組んでいた「中学への算数」が息子にとって負担が大きいということで、「カードで鍛える図形の必勝手筋」へ一時的に課題を変更して頂きました。それにより少しずつではありますが、息子は算数の自宅学習に対し前向きになっていきました。
さらに、いったん志望校を下げることを提案して頂きました。成績が上がらない中、筑駒・開成を目指し続けるのは精神的にしんどいので、麻布や駒東も視野に入れてはどうかとご提案頂きました。

【志望校変更について】
筑駒・開成だけを目標にしない、という考え方は息子を精神的に楽にさせたようです。麻布や駒東の学校別模試で合格圏内の結果が出たことは息子の自信につながりました。筑駒・開成の模試ではことごとく20%の判定でしたから当然かもしれません。結局、9,10月の学校別サピックスオープンや他塾の学校別模試の結果から、10月には2月1日の志望校を麻布に決め、SS開成からSS麻布へ変更しました。「筑駒、聖光は厳しい。開成はこれからの上積み次第。ただし、麻布にするならできるだけ早く麻布対策つまりSS麻布に変更した方が有利である。」と9月に熊野先生から頂いたアドバイスがこの決断を後押ししました。受験を振り返ると、本当に熊野先生のおっしゃる通りに物事が進んでいきました。今までの膨大な経験と詳細な成績分析に基づく熊野先生のアドバイスは、時に耳が痛いこともありますが、実に的を射ています。大手塾が好む「数撃ちゃ当たる」的な受験とは一線を画す、教え子の将来を心底考えたアドバイスだと思います。
また、西大和学園についてですが、熊野先生に1月の練習校として東京会場受験を提案していただきました。まだ5年生の時です。中学1年生から寮に行かせることは、その時は全く考えていませんでしたが、学校見学や説明会に何度か足を運ぶうちに、先生方の話が面白く、新しいことにチャレンジしようという精神に溢れた素晴らしい学校であることが分かってきました。息子も寮を見学した時に、他の学校では見たことのないほど目を輝かせていました。こうして、6年生の夏前くらいから、西大和学園は練習校ではなく1月の第1志望校として認識するようになっていきました。ちなみに西大和学園が不合格だった場合はラ・サール学園を受験する予定でした。こちらも非常に魅力的な学校です。
最終的な志望順位は、聖光=西大和>麻布>ラ・サールとなりました。聖光は難しいことは分かっていましたが、塾に行かなくても大学受験に対応できる学校に行きたいという息子の希望があり、受験することにしました。

【受験戦略について】
具体的な受験戦略を立てるにあたり、熊野先生には大変お世話になりました。
熊野先生の方針は、①本命校の前に練習校を必ず受験し、合格体験もしておく、②チャンスがあるなら全てチャレンジする、というものでした。
①に関しては、受験会場の独特な雰囲気に慣れ、実力を発揮できるようにするためには練習が必要ということです。そして、精神的安定のために合格を経験しておくとよいとのことでした。息子の場合、12月の海陽特別給費と1月の函館ラ・サールが練習校でした。海陽特別給費は、厳しいことは承知の上で、本命の西大和福岡・東京会場の前に練習として受験しました。函館ラ・サールは当初受けるつもりはありませんでしたが、1月末のラ・サールまで最悪5連敗になるのは精神的に良くないとアドバイスを頂き、受験することにしました。結果的に函館ラ・サールの合格体験は、西大和札幌会場を受験するにあたり精神面で余裕をもたらしたと思います。
②は、西大和学園の受験についてです。今年度から、近畿圏外在住者は5会場(シンガポール、福岡、東京、札幌、本校)全ての受験が可能となりました。つまり5回チャンスがあるということです。東京に住んでいる受験生は常識的に考えると、東京会場を受験し、不合格ならば本校まで遠征する、という戦略になりそうです。しかし熊野先生は違います。「私ならチャンスがあるなら全て受けます。」という先生の言葉に最初は唖然としてしまいましたが、よくよく考えると合理的な判断だと納得しました。中学受験は同じ受験をもう1回行うと合格者の半分が入れ替わるというほど実力が拮抗し、運も左右すると言われています。それならば、複数回受験した方が勝率は上がっていくのは間違いありません。さすがに11月4日に行われたシンガポール会場はコストの面で断念しましたが、福岡、東京、札幌、本校の4会場は全て出願しました。(受験料は複数会場受験割引がありました。)結果は、福岡はあと1点で不合格、東京はあと51点で不合格、札幌は合格者最低点で合格というものでした。西大和受験3回目となった札幌会場は精神的にも実力的にもベストな状態で臨めたと思います。本当に熊野先生のおすすめ通り、複数回受験にして良かったと実感しています。
また、少し細かい話になりますが、西大和県外受験にあたり専願・併願を選ばせるようになったのも今年度からです。福岡・東京を併願、札幌を専願としたのは、最難関である東京会場の出来次第で聖光の合格可能性を判断し、札幌を受験するか決めようと思ったからです。東京会場が不合格でも、あと数点の差であれば聖光に受かる可能性があると判断し、札幌専願の受験を棄権しようと思っていました。しかし結果的にはかなり厳しい成績だったので、聖光は厳しいものと考え、札幌で勝負をかけたという経緯です。
さらに2月の受験に関しては、既に進学先は西大和学園に決まっていましたが、息子が今まで頑張った成果を存分に発揮させて上げたいという思いから偏差値上位校を受験させました。秋以降対策に1番時間をかけた麻布中学合格で中学受験を終えることができ、親子共々思い残すことはありません。

熊野先生にお世話になって本当に良かったと思います。ありがとうございました。

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受講履歴(期間、学習状況、総括)​

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【期間】4年(新5年)2月~6年1月(24ヶ月)

【学習状況】当初は筑駒・開成志望でしたので、過去の合格者と同様に難関校対策プログラム(※)を進めましたが、レベル2で余裕がなくなり(正答率66%、25人中24位→資料参照)、レベル3ではさらに苦戦しました。他の難関校志望者と同じ課題を進めていましたが、やむを得ず、途中からは別メニューに変更しました。

過去に同様の状態から難関校に合格した例はなく、データ上は非常に厳しい状況でした。ただK君、お父様から限界まで挑戦したいという強い意思を感じましたので、私も安易に目標を下げることは提案せず、可能な限りサポートする決意をしました。

【総括】最終的には麻布、西大和に合格し、特に麻布では算数単体でも合格ラインを上回る状態になりました。データのみで可能性を判断していたら、この結果は得られなかったと思います。K君の受験に関わらせていただいたことは、私にとっても今後の受験指導に向けて貴重な経験となりました。
 

※難関校対策プログラム:基本(レベル1)から発展(レベル5)にかけて、段階的に学習水準を上げていきます。過去の筑駒・開成合格者はレベル5、桜蔭・豊島岡合格者はレベル4までをほぼ全員が完了しています。