学校別模試では時間配分が鍵になる

難関校受験生の大半は、塾の通常模試に加えて、個々の難関校に特化した学校別模試を受験します。学校別模試では、特に算数は必ずしも実力に見合った結果にならない傾向があります。純粋に実力不足が原因で結果が出ない場合もありますが、実力はありながら、本来の実力より極端に低い結果になることが珍しくありません。

例えば、開成模試で結果が悪かった受験生の答案を確認すると、不用意なミスにより20点ほど失点していることがあります。開成模試の算数では約1.5点が偏差値1ポイントに相当しますので、偏差値では約13ポイント失ったことになります。

学校別模試の算数で本来の実力を発揮できていない場合、大半は不適切な(非効率的な)時間配分に原因があります。効率的な時間配分のコツは、解ける問題に十分な時間をかけて、解けない問題になるべく時間をかけないことです。しかし、実際は逆のことをしてしまう受験生が多く、解ける問題を短時間で雑に処理して不用意なミスが発生したり、解けない問題に多くの時間をかけています。

試験中に「この問題は解けそうだ」と感じたら、そこから先は、ミスをしないことに意識を集中させます。普通に解く場合に比べて多少時間はかかりますが、高確率でミスを防ぐことができます。逆に「この問題は解ける見通しが立たない」と感じたら、深追いせずに一旦パスして、時間のロスを防ぐ必要があります。

効率的な時間配分を実践できるようになれば、実力が現状のままでも、結果は大きく変わる可能性があります。学校別模試の算数で悪い結果が出てしまった場合には、参考にしていただけましたら幸いです。

※本記事は、メールマガジン(2019年5月18日配信)の内容を転載したものです。