「初見の問題に強いこと」は重要ではない

難関校受験生の親御さんから、初見の問題が解けないことについて
悩みを聞いたり、改善策を相談されることが多くあります。

 

難関校に合格するような受験生は初見の問題に強く、
そうでなければ合格できない、と思われている親御さんも多いです。

 

確かに、初見の問題に強い(0から1を生み出す能力が高い)ほど
難関校入試で有利にはなります。

 

ただ、現実的には(多くの方が思われてるほど)合否を決定づける
ポイントにはなっていません。

 

実際、難関校に合格された過去の生徒さんでも、
ほとんどは決して初見の問題に強いわけではありませんでした。

 

よく「0から1を生み出す能力」と「1を10にする能力」は別だと
言われますが、難関校受験では後者の能力の方が重要です。

 

初見では解けなくても、学習した内容について仕組みを理解したり、
それを他の場面で応用できる能力は合否を決定づけるポイントになる
ことが多く、難関校受験の成功率に大きく影響します。

 

例えば、場合の数で「タイル並べの問題」(下記参照)があります。

 

タイル並べの問題(基本)
https://www.kumano-takaya.com/blank-34

 

 

この問題を初見で解くことは意外に難しいのですが、
「1、2、3、5、・・・」という規則(フィボナッチ数列)になる
ことを知っていれば、簡単に解けてしまいます。
そして、大半の受験生はこの結果を暗記して済ましています。

 

一方で、上記解説のように仕組みを理解していれば
応用問題(下記参照)にも対応できますが、暗記で済ました受験生は
対応することが難しくなります。

 

タイル並べの問題(応用)
https://www.kumano-takaya.com/blank-35

 

初見の問題に弱いことを心配して、それを克服するための対策に力を
入れているのだとすれば、難関校入試の勝負のポイントから外れた、
効率の悪い努力をしていることになるかもしれません。

※本記事は、メールマガジン(2020年5月14日配信)の内容を転載したものです。