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勝負のポイントは「大きな失敗をしない」こと

入試本番で大切なのは、数回に1回の確率で抜群の結果を出すことではなく、安定して「大きな失敗をしない」ということです。

特に難関校入試では「大きな失敗をせず、一定以上の結果を出す」ことが勝負のポイントになります。

私が今年度の家庭教師で指導している6年生の内、下記の条件のすべてに該当する難関校受験生は5人います。

・現時点で10ヶ月以上、隔週ペースで授業を実施している

・課題(宿題)を継続的に行い、確認テストで一定以上の結果が出ている(=定着している)

・テスト形式の実戦演習を18回以上行い、時間配分等について改善を重ねている

9~11月に実施された学校別模試を、5人合計で35回(1人平均7回)受験しましたが、

算数については、偏差値50以上が33回(94%)、50未満が2回(6%)という結果でした。

※平均点な難関校受験生の場合、偏差値50以上が17~18回(50%)、50未満も17~18回(50%)となります。

※算数以外の3科目(国語、理科、社会)については、5人合計で105回(各科目35回)受験した内、

偏差値50以上が68回(65%)、50未満が37回(35%)という結果でした。

算数偏差値50以上の33回の内、70台から50台までバラつきはあり、それによって状況は大きく異なりますが、

少なくとも「大きな失敗をしない」というポイントは押さえられているのではないかと思います。

時間配分については、高得点を狙うのであれば「易しい問題を短時間で処理して、難しい問題に十分な時間をかける」という取り組みが有効ですが、その分、大きな失敗(ミスの多発など)をしてしまうリスクも上がります。

逆に「易しい問題に十分な時間をかけて、難しい問題には時間をかけすぎない」という取り組みを徹底することで、大きな失敗をするリスクは明らかに下がります。

直前期の算数の学習については、特定の分野などを集中的に深掘りすることで(類題が出た場合などに)本番で実力を大きく上回る結果を出せる可能性もありますが、手薄な分野が出題されて失敗するリスクも上がります。

逆に「広く浅く、出来る限り幅広く確認する」という取り組みの方が、大きな失敗をするリスクは下がります。

「大きな失敗をしないことが大切」などと言われてなくても分かっていると感じる方が多いかもしれませんが、時間配分や直前期の学習についても、そのための取り組みを徹底できている受験生は少ないものです。

6年生で残り時間が少ない場合でも、例えば直前期の学習への取り組みを変える(広く浅くを徹底するなど)ことで最終的な入試結果が変わる可能性もあります。

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