中数の取り組み方は、志望校によって変わる

難関校受験生にとって、最も定番と言える教材は「プラスワン問題集」「ステップアップ演習」「中学への算数(以下「中数」)」です。

 

特に、中数の「日日の演習」には最新の応用問題が収録されています。塾教材に加えて中数に取り組むことは、難関校受験生にっとては今や定石となっています。

ただ、本命の志望校に向けて中数を「最も有効な方法」で進めている受験生は少ないのではないかと思います。

一般的なのは「できるだけ自力で解く」という方法です。
中数には、算数の得意な受験生にとっても歯ごたえのある難問が多く収録されていますが、それらを時間をかけて自力で解いていくという方法で取り組んでいる受験生が大半だと思います。

この方法が有効なのは、思考系の応用問題が多く出題される学校を目指す場合です。
首都圏では開成、筑駒、渋幕、栄光などといった学校が該当します。
これらの学校では「初見の思考系問題」に対応できることが要求されますので、自力で解くという訓練を兼ねた上記の方法が有効です。

ただ筑駒の場合は「短時間で正確に処理する力」も同程度に要求されますので、時間を十分にかけて解く癖がつかないように注意する必要があります。

難易度が開成と拮抗している聖光学院では、初見の思考系問題に対応できることはそこまで要求されず、定番の応用問題を漏れなく解けるという、オーソドックスな実力が求められます。

そのため聖光に向けて中数を活用するのであれば、自力で解くことにこだわらず、解説を理解して類題に対応できるようにしていくという、復習メインの方法が有効です。

桜蔭、豊島岡、女子学院といった女子難関校では、各校で要求されるポイントに違いはあるものの、処理能力の高さが要求されるという点では共通しています。

そのため筑駒の場合と同じく、時間を十分にかけて解く癖がつかないように注意して取り組む必要があります。

 

ノーマルな取り組み方(できるだけ自力で解く)でも一定の効果は期待できますが、さらに効果を高めるために上記のことを意識してみることをおすすめします。