「思考力勝負」の受験生は、過小評価されていることが多い

難関校に合格するような受験生は、指導者から実力を高く評価されているという​印象があります。

ただ、実際は過小評価されていることも多く、特に「思考力勝負」の受験生(十分な時間をかけて難しい

問題を解くことが得意な受験生)は、その傾向があります。

私が家庭教師として関わってきた難関校合格者についても、当初は指導者から実力を過小評価されていたり、

塾の復習テスト(マンスリーテストなど)で際立った結果を出せていないケースが多々ありました。

例えば開成合格者(16名)について、当初の成績(指導開始前の算数偏差値)の分布は下記の通りです。

決して低くない成績ですが、開成というイメージからすれば意外に思われる方も多いのではないでしょうか。

偏差値65以上:2名

偏差値60以上65未満:6名

偏差値55以上60未満:3名

偏差値50以上55未満:1名

入塾前:4名

指導者から高く評価されやすいのは、教わった内容を「速く正確に再現する」ことに長けている、

いわゆる「学習能力」の高い受験生です。

そのタイプの受験生は、塾の復習テストでも際立った結果を出しやすく、そのことが指導者からの評価を

さらに高めているケースが多々あります。

一方で、学習能力には課題がある(速さ、正確さのいずれか、または両方が欠けている)ものの

思考力の高い受験生は、学習能力の高い受験生に比べて過小評価される傾向があります。

それでも、難関校合格のために必要な学習を進めていけば問題ないのですが、

学習能力が評価基準になっている指導者からは実力不足と判断され、基本問題の反復学習を指示されて

しまうケースもあります。

本来は開成などの難関校に合格できる「思考力勝負」の受験生が、過小評価されることで挑戦を諦めたり、

間違った努力をして伸び悩んでしまうのは、とても残念なことだと感じます。

 

同様な状況に陥っているのではないかと思われる場合は、現時点で受けている過小評価を鵜吞みにせず、

もう少し可能性を探ってみてもいいのではないかと思います。