top of page

熊野先生にお世話になり始めたのは、息子が小学6年の6月の終わりでした。
共働きのため、塾の勉強は全て息子任せで、私たちは息子の勉強する姿を見たこともありませんでした。それでも、息子の成績は比較的安定していたため私たちはすっかり安心していました。
ところが、新小6のコースが始まり、他の生徒さんたちのギアが上がると、息子の成績は下がり始めました。特にこれまで算数は安定した得点源であったにもかかわらず、ミスが多くなりテストの点数が急激に落ち始めました。
しかし、家で塾のプリントを解く場合には、相変わらずほぼ全問正解であり、算数が苦手になったという風ではありませんでした。私たち親子は焦り始めました。この間も、息子は徐々に自信喪失し、塾の成績も伸びないという悪循環に陥りました。
塾の先生に相談したところ、処理が雑なことと、精神面で自信がなさすぎるとの指摘を受けました。
とはいえ、私たちは仕事があるため、息子につきっきりになることはできません。そこで、家庭教師の先生を探すことにしましたが、なかなか相性のいい先生を見つけることができず、苦労していました。
そのような中、インターネットでたまたま熊野先生を見つけ、藁にもすがる気持ちで連絡を入れさせていただき、指導をお願いしました。(メールを出した時には、失礼ながら熊野先生が多数の中学受験算数の著書を出していることを存じ上げていませんでした。)
熊野先生は、息子の指導を開始した直後から、「算数の力はあります。ただ、テストで時間配分ができないのが問題です」と、言ってくださいました。息子は、家で自分のペースで勉強することに慣れているため、正解になるとしても、最短、最善の解法を使っておらず、このため試験で時間不足が発生していると原因分析をしてくださいました。
熊野先生は、指導のたびに、10分テストなど工夫を凝らしたテストや指導をしてくださり、息子の苦手な時間配分を意識する指導を継続する一方、過去の生徒さんたちのデータをもとに、息子の実力や問題点を客観的に示し、志望校合格へ向けた対策を立ててくださいました。熊野先生からたくさん出される課題には当初面食らいましたが、自宅での指導の間もメールできめ細かくチェックしてくださいました。おかげで私たちの不安感は、徐々に解消されていきました。
そして、夏休みが終わる頃には、息子の算数の成績は戻り、安定感を増していきました。志望校の過去問演習も、先生の指示に従い、比較的早い時期から取り組んだため、直前期に焦るということもありませんでした。算数でできた貯金を使い、他の科目の底上げも図ることができたと思います。
また、私たちにとり初めての中学受験でしたので、受験校の絞り込みにも苦労しましたが、熊野先生は、2月の本番に向けての準備的な意味合いを持つ、1月受験校も具体的なアドバイスをくださり、実質的なスケジュール管理もしていただきました。1月の受験を通じて息子の調子が徐々に上がっていくのが側で見ていてもよく分かりました。親子で集中力が途切れることなく受験を乗り切れたのは、熊野先生の的確な助言のおかげです。
そういう意味で、熊野先生は、真のプロの家庭教師だと思います。
息子は、試験の最終日、終えて会場から出てきたとき、「試験の結果はわからないけれど、やり切った。どっちの結果でも、自分は受け止めることができる。」とにっこり笑いました。充実感に満ちた息子の顔を見て、私は有意義な受験を経験することができ幸せな気持ちになりました。息子が、中学受験を通じて、学力だけでなく、精神的に成長したことを実感しています。
熊野先生、本当にありがとうございました。熊野先生に出会えたことで、笑顔の春を迎えることができました。

 

【進学先】 開成中学

 

bottom of page