【主な合格校】開成、聖光学院、渋谷幕張、西大和学園

【進学先】開成中学

長男の合格体験記の最後に触れたように(2014年J1君の合格体験記参照),熊野先生には次男(J2君)の受験でもお世話になり,1年あまり前に開成中に合格させていただいた。

合格体験記を書くのが1年も経ってしまったのは,仕事が忙しかったことが主たる理由だが,今年2月になって次男が,「今日は入試だから学校は休みだ」,「今日は合格発表の日だから休みだ」と言って,1年前のことを思い出させてくれ,合格体験記を書くきっかけをくれた。合格直後の「先生,ありがとうございました!」といった感激調とは違って,より冷静に,客観的に合格体験記を書くことが出来るというメリットもあるということで,熊野先生には,執筆が遅れに遅れてしまったことを御容赦いただけるだろうか。

海外からの直接受験だった長男の時とは異なり,次男は受験期にずっと東京にいたので,小4,小5の頃は月1回,小6になってからは月2回,直前期は週1~2回御指導いただいた。

熊野先生の御指導の緻密さについては長男の合格体験記に書いたとおりなので,ここでは繰り返さない。ここでは熊野先生に御指導いただく本質的な意味について述べたい。

毎週何回も行く塾と違って,月1~2回の熊野先生の御指導によって何が変わるのか,について懐疑的な方もいらっしゃるかもしれない。塾代に加えて,熊野先生に御指導いただく経済的な負担について思い悩まれる方もおられるだろう。

熊野先生に御指導いただくメリットを一言で言うと「算数が安定する安心を得る」ということである。中学受験の鍵となる算数で,この安心が得られることはものすごく大きい。算数で安定した得点が望めれば,受験直前期になればなるほど,ほかの科目にどれだけの力を振り向けられるか,の計算もしやすい。もちろん塾の役割は大きいが,やはり集団に対する指導である限界は否めない。算数について,受験生一人一人にカスタマイズされた「羅針盤」が得られるメリットははかりしれない(長男の合格体験記では「的確な海図」と表現した)。

「算数が安定する安心」と書いたが,「受験生活をとおしての精神安定」と言った方が,より正確かもしれない。熊野先生はどこまでも冷静な方である。とかく私が,模試の成績などに一喜一憂し,次男にとって,はた迷惑な感じにボルテージが上がっていても,冷静にアドバイスによって気持ちを静めてくださる。しかもいい加減なアドバイスではなく,これまで多くの最難関校の受験生を御指導されてきたデータに基づくものである。例えば,時間を区切って問題を解かせた後に,「過去に指導した●●中学を受験した受験生は,この時期に,同じ問題を解いて,合否の得点分布はこうなっていて,J2君は●点だから十分合格圏です(あるいは「少し足りていないので,この分野を補強しましょう。」)」と的確におっしゃってくださる。さながら,野村克也氏のデータに基づく野球指導のようである。

私にとって,これだけの安心感を与えてくださる熊野先生だったので,当事者である次男にとっての安心感はいかばかりであったろうか。次男が,受験前夜に,熊野先生のお声を電話で聞いて安心して入試に臨んだことも何度とあった。以前,先生の御著書『算数の戦略的学習法 難関中学編』(Yell books)のAmazonレビューに「受験生兄弟の父」という名で書いたことがあるが,熊野先生は受験生にとっても,保護者にとっても,精神的に安心できる受験生活の「伴走者」なのである。

熊野先生が生徒一人一人のことを本当に思ってくださっていると感じたエピソードがある。ある中学の入試前夜に,「明日の入試に臨むにあたって,この1問は目を通しておいた方が良い」という問題を届けてくださったのだ。この1問を解かせなかったばかりに,教え子が残念な結果に終わるのはプロとして見過ごせない一心での行動だったと思う。最後の最後まで気を抜かない熊野先生の御指導は「真心の指導」なのである。

なお,長男はこの4月から高3になり,いよいよ大学受験対策も本格化する。中学受験時代に熊野先生に「算数好き」にしていただいたおかげで,今も数学は得点源であり,受験に向け,前向きに取り組んでいるようである。熊野先生の御指導は中学受験が終わっても,アセットとして残り続けるのである。熊野先生が,この先も御指導を続けてくださるなら,長男や次男の子の世代にも是非御指導いただきたい,と心底思う。