苦手意識のある分野が、実は苦手でないことも多い

受験生や親御さんと話していて感じるのは、
苦手意識のある分野が必ずしも苦手とは限らないということです。
逆に、苦手意識のない分野が実は苦手だということもあります。

そのような誤解(過小評価や過大評価)が生じてしまうのは、
受験生や親御さんの多くが正誤状況で実力を判断するのに対し、
実際の実力は「他の受験生との比較」で決まるからです。

私は難関校対策として応用問題演習を実施していますが、
その結果から各分野の状況を伝えると驚かれることがあります。

こちらは、その資料の抜粋(規則性、場合の数の分布状況)です。
https://www.kumano-takaya.com/blank-30

例えば、両分野とも正答率74%だった場合、
データを見なければ、大体同じような状況だという印象になります。

しかし、全体の中での位置を確認すると、
規則性は33人中29位、場合の数は32人中12位となり、
場合の数の方が明らかに状態が良い(上位にいる)ことがわかります。

ただ、場合の数については実力を過小評価(得意なのに苦手だと誤解)
している親御さんが多く、このようなデータを伝えると、
そこで初めて誤解していたことに気づかれる傾向があります。

場合の数と同様、平面図形や速さも過小評価される傾向があり、
必要以上に苦手意識を持っている受験生や親御さんが多いと感じます。

一方で、規則性や和と差の文章題は過大評価される傾向があり、
実は苦手で強化が必要な場合でも、見過ごされていることがあります。

誤解(過小評価や過大評価)されやすい分野を知っておくだけでも、
各分野についての判断ミスを避けやすくなります。

※本記事は、メールマガジン(2020年4月19日配信)の内容を転載したものです。